糖尿病の治療をしていても良くならない

血糖値が下がらない理由として考えられること

健康診断糖尿病の治療をきちんと受けていて、薬も定期的に内服しているのに血糖値が下がらない、と悩んでいる方は多くいます。
しかし、血糖値が上がるのにはそれなりの理由があります。血糖値が下がらない要因について詳しく解説していきます。
また、患者様だけでは管理することが難しい場合もあるため、そういった場合は糖尿病を専門とする当院までご相談ください。

良かれと思ってしている食生活が間違っている

食べ方が不規則

食べ方が不規則な時は、血糖値が下がりにくくなってしまいます。例えば食事が13回のところ、昼食をなくして朝と夕方の2回だけにしている場合、食事の回数自体は減っても、1回の食事量が多くなってしまうため、意味がないという方が多くいます。
また、間食をしてしまう場合も食事を減らす意味がありません。その他、高カロリーで炭水化物ばかりの食事をしてしまう、いつまでもだらだらと食べ続ける、食事の時間がバラバラになってしまうといった場合も、血糖値を安定させることができません。

炭水化物が多い

主食と呼ばれるものは、総じて炭水化物です。いわゆるご飯やパン、パスタなども全て炭水化物です。その他、粉モノと呼ばれるお好み焼きやたこ焼きなども同様です。特に菓子パンは砂糖も多く使われているため、食べるときには注意が必要です。炭水化物や糖分は血糖値を大幅に上昇させてしまうため、なるべく控えるようにしましょう。

間食(おやつ)が多い

例え3食きっちり食事の管理をしているとしても、間食が多い場合は血糖値が下がりません。食べる量は少しだとしても、回数が多かったり、毎日間食をしていたりすれば、血糖値を下げることはできないため、どの程度食べたのかを記録してみると良いでしょう。

ジュース類が多い

清涼飲料水は良くないと知っていてもスポーツドリンクやヤクルト、野菜ジュース、栄養ドリンクなどは健康にいいし大丈夫だろうと飲んでいるという方も多いでしょう。
しかし、野菜ジュースやヤクルトにも、多くの砂糖が含まれています。そのため、糖分を制限しなくてはならない糖尿病患者様には向きません。飲むとすれば、水やお茶、ブラックコーヒーなどがお勧めです。

糖尿病専門医がお勧めする
食事療法

薬・インスリン注射が合っていない

薬やインスリンの注射の回数が合っていなかったりといった場合があります。例えば、毎食後に打つのは大変だからと、注射の回数を1回にしてはいないでしょうか。実際にその回数と処方された薬で血糖コントロールが問題なくできていれば良いですが、そうでなければ医師に相談して薬やインスリン注射の回数を変更する必要があります。

薬・インスリン注射が効きにくい身体になっている

肥満の方や筋肉量の少ない方、毎日習慣づけて運動をしないという方などは、薬の効き目が弱い場合があります。そういった場合は、安易に薬を増やしたからといって、血糖値が改善されるとは限りません。薬を変えた当初は一時的に改善されたとしても、またすぐに元に戻ってしまいます。
また、薬の種類にもよりますが、SU剤が多く入っている場合には膵臓が疲れてしまうこともあるため、医師に相談して治療方針を変える必要があります。

体内の自分のインスリンがほとんどない場合

インスリンの分泌が著しく低下してしまうのは、1型糖尿病だけではありません。2型糖尿病で長年うまく血糖コントロールができていない場合や、膵臓に疾患があるため機能低下を起こしている場合なども考えられます。インスリンの分泌量が一定以上低下してしまっているなら、内服薬では大した効果が望めないため、インスリン注射を14回打つ必要があります。

腎臓や肝臓が悪い場合

腎臓機能や肝機能が低下しているなら、内服薬やインスリン注射の副作用によって低血糖になることもあります。低血糖にならないために内服薬を調節すると、逆に高血糖になってしまう場合もあるため注意が必要です。
そのため、腎臓の機能や肝臓の機能が低下している場合は、内服薬ではなく細かく血糖コントロールがしやすいインスリン注射での治療が基本となっています。インスリン注射の方が低血糖になってしまうのではないかと懸念される方もおられますが、どちらかといえば内服薬よりも低血糖になるリスクが低いため、安全と言えます。

頻度は少ないがその他の高血糖、血糖値不安定となる原因

  • 痛いのが嫌で同じ場所ばかりにインスリン注射を行い。皮膚が硬くなってしまってうまく吸収できていない場合
  • 神経障害によって胃腸の働きが深刻化し、便秘と下痢を繰り返すと同時に、腸のブドウ糖の吸収が十分にできていない場合
  • 血糖値を悪化させる甲状腺疾患など、他の疾患が合併している場合
  • インスリン注射が正しくできておらず、適切な回数の注射ができていない場合
  • アレルギー薬やステロイド薬など、血糖値を上げる作用がある薬を内服している場合
  • 混合型インスリン注射をしっかり振らずに、濁った状態のまま注射をしている場合
  • 長期間インスリン注射を行ったことにより、抗体ができてしまった場合

糖尿病専門医にご相談ください

診察室糖尿病の治療を行っていたとしても、適切な血糖コントロールができていなければ意味がありません。
血糖値が高いままでは、動脈硬化が進行し、様々な合併症にかかるリスクが高くなってしまいます。体調に不安を感じる、うまくコントロールできているか不安といったときには、糖尿病の専門医である当院へご相談ください。