健康診断で糖尿病を指摘された

健康診断で糖尿病を指摘された

健康診断で糖尿病を指摘されたらどうすればいいのか

出来るだけ早めに受診して下さい。
まずは、血糖値、HbA1cを測定し、糖尿病かどうか確認が必要です。

糖尿病の検査へ

糖尿病は初期段階では自覚症状がありません。重症化を防ぐために早期受診・早期治療することが大切です。なぜ早期受診・早期治療が重要になるかというと、糖尿病が引き起こす網膜症や糖尿病性腎症といった細小血管症や心筋梗塞などの大血管障害などの糖尿病合併症は、早期から血糖コントロールすれば予防できることが明らかになっているからです。
健康診断で高血糖を指摘されたが受診すべきか?早くに治療を開始することでさまざまな合併症を予防できるのです。特に腎臓についてはその効果は高く、透析に至らないようにするためにも早期治療は非常に重要なポイントです。

医療法人佐藤内科クリニック糖尿病・内分泌・代謝部門にご相談ください。当院では糖尿病の専門医が複数在籍しているため、専門的な糖尿病治療をご提供できます。

糖尿病診断ができる健康診断項目

糖尿病の診断における血液検査項目には、「血糖値」と「HbA1c」があります。

血糖値

血糖値はブドウ糖の量を示し、空腹時血糖値(食後10時間以上)が主な指標です。正常範囲は100mg/dL未満であり、糖尿病疑いがあるのは126mg/dL以上です。異常範囲の場合、ブドウ糖負荷試験をおすすめします。

HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)

HbA1cは血液中のヘモグロビンに結合した糖の割合を示し、糖尿病の重要な検査項目です。
この値は、血糖値の平均値を約2〜3ヶ月間の期間にわたって反映します。通常、赤血球の寿命は約2~3ヶ月であり、赤血球が新しく作られる際にブドウ糖が結合します。そのため、過去数ヶ月間の平均的な血糖値の制御状態を示す指標として利用されます。正常値は5.6%未満であり、糖尿病の可能性が高いのは6.5%以上です。

  • 注1:認知機能や基本的ADL(着衣、移動、入浴、トイレの使用など)、手段的ADL(IADL:買い物、食事の準備、服薬管理、金銭管理など)の評価に関しては、 日本老年医学会のホームページ ( http://www.jpn-geriat-soc.or.jp/ ) を参照する。エンドオブライフの状態では、著しい高血糖を防止し、それに伴う脱水や急性合併症を予防する治療を優先する。
  • 注2:高齢者糖尿病においても、合併症予防のための目標は7.0%未満である。ただし、適切な食事療法や運動療法だけで達成可能な場合、または薬物療法の副作用なく達成可能な場合の目標を6.0%未満、治療の強化が難しい場合の目標を8.0%未満とする。下限を設けない。カテゴリーIIIに該当する状態で、多剤併用による有害作用が懸念される場合や、重篤な併存疾患を有し、社会的サポートが乏しい場合などには、8.5%未満を目標とすることも許容される。
  • 注3:糖尿病罹病期間も考慮し、合併症発症・進展阻止が優先される場合には、重症低血糖を予防する対策を講じつつ、個々の高齢者ごとに個別の目標や下限を設定してもよい。 65歳未満からこれらの薬剤を用いて治療中であり、かつ血糖コントロール状態が図の目標や下限を下回る場合には、基本的に現状を維持するが、重症低血糖に十分注意する。グリニド薬は、種類・使用量・血糖値等を勘案し、重症低血糖が危惧されない薬剤に分類される場合もある。

その他にも糖尿病リスクを知る指標としては、BMI、腹囲、血中脂質、肝機能、尿糖などがあります。

BMI

BMI(Body Mass Index)は、身体質量指数の略称です。身長と体重を用いて計算され、肥満度を評価するための指標です。一般的に、BMIは次の式で計算されます。

BMIの値によって、以下のように肥満度が分類されます。

  • 18.5未満:やせ型
  • 18.5以上25未満:標準体重
  • 25以上30未満:肥満(1度)
  • 30以上35未満:肥満(2度)
  • 35以上40未満:肥満(3度)
  • 40以上:肥満(4度、過度の肥満)

糖尿病は生活習慣病ともいわれており、肥満体型の方には発症しやすくなる傾向にあります。ご自身のBMIを確認いただき25以上に該当される方は気を付けるようにしましょう。また、予防のためにも定期的に採血を行うようにしましょう。

腹囲

腹囲と糖尿病の関係性は密接です。腹囲は内臓脂肪の量を示す指標であり、内臓脂肪が増えるとインスリン抵抗性が引き起こされ、血糖値が上昇するリスクが高まります。具体的には、内臓脂肪が増えることで悪玉物質が増加し、インスリンの効きが悪くなるため、血糖値のコントロールが難しくなります。

腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上の場合、内臓脂肪蓄積と判定されます。内臓脂肪の蓄積は、肥満や運動不足、食生活の乱れなどが原因となります。内臓脂肪が増えると、インスリンの効果が低下し、糖尿病やその合併症のリスクが高まる可能性があります。

したがって、腹囲が増加している場合は、糖尿病のリスクが高いと考えられます。適切な食事や運動療法などの生活習慣の改善を通じて、腹囲を減少させることが重要です。また、定期的な健康診断や血液検査を受けることで、早期に糖尿病やその他の疾患のリスクを把握し、適切な対策を行いましょう。

血中脂質

血中脂質は、血液中に存在する脂質(脂肪)のことを指します。主な血中脂質には、コレステロールや中性脂肪(トリグリセリド)、リン脂質などがあります。これらの脂質は、食事から摂取された脂肪や肝臓で合成された脂肪が血液中を循環し、体の各組織や臓器に運ばれて利用されます。

血中脂質のバランスが崩れると、動脈硬化や心血管疾患などの疾患リスクが高まります。具体的には、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高いと動脈壁に蓄積し、動脈硬化の原因となります。一方で、HDLコレステロール(善玉コレステロール)は、血管内の余分なコレステロールを取り除く役割があり、高い値が健康的な血管機能を維持するのに重要です。中性脂肪の値が高くなると、糖尿病や膵炎などの代謝疾患のリスクが上がります。

血中脂質は、食事や生活習慣の改善、運動、適切な医療処置などによってコントロールされます。健康な血中脂質値を維持するためには、バランスの良い食事、適度な運動、定期的な健康診断や採血検査を行うことが大切です。

肝機能

肝機能は、肝臓が正常に機能しているかどうかを評価するための指標です。肝臓は、体内で数々の重要な役割を果たしており、タンパク質や糖の代謝、有害物質の解毒、胆汁の分泌など、多岐にわたる生理機能を担っています。

肝機能を評価するために一般的に測定される検査項目には、以下のようなものがあります。

AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)

肝臓や心臓、筋肉などで見られる酵素で、肝機能障害や肝細胞の損傷を示す指標として使われます。

ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)

主に肝臓で見られる酵素で、肝機能の障害や肝細胞の損傷を示す指標として用いられます。ASTとともに肝機能検査の基本的な項目です。

γ-GTP(γ-グルタミルトランスペプチダーゼ)

肝臓や胆管、膵臓などで見られる酵素で、アルコール摂取や肝臓の障害によって上昇することがあります。肝胆系の疾患やアルコールの摂取量を評価するために用いられます。

これらの酵素の値が通常の範囲を超える場合、肝機能の異常を示す可能性があります。当法人には、消化器肝臓内科の専門医が3名在籍しておりますので、専門的に診察・治療が可能です。肝機能検査で異常があった方はお気軽に佐藤内科クリニックをご受診ください。

尿糖

尿糖とは、尿中にブドウ糖(血糖)が存在することを示す指標です。通常、健康な人の尿中にはブドウ糖はほとんど存在しません。しかし、血糖値が一定の基準を超えると、腎臓が余分なブドウ糖を尿中に排泄し始めます。このため、尿中にブドウ糖が検出されると、それは通常、高血糖の兆候と見なされます。

糖尿病などの病気によって血糖値が高くなると、尿中にブドウ糖が過剰に排泄されるため、尿中に糖が検出されます。尿糖が陽性である場合、糖尿病の診断や管理に役立ちます。しかし、尿糖検査は、尿のブドウ糖濃度を測定するだけであり、血糖値の変動を正確に反映するわけではありません。そのため、尿糖で異常を指摘された方は、採血検査で血糖値やHbA1cの測定が不可欠です。

これらの検査項目を総合的に判断し、糖尿病の診断や予防に役立てることが重要です。

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