血糖値・ヘモグロビンA1cを下げるための3つのコツ|大阪市北区天神橋の「佐藤内科クリニック」

血糖値・ヘモグロビンA1cを下げるための3つの生活習慣のコツ

糖尿病治療中にお勧めの食事

食べ方に関しては、血糖値が緩やかに上がる方法を摂るようにしましょう。よく噛んでゆっくり食べることで血糖値を上がりにくくできます。

お勧めできない糖質の例(糖の吸収が早い)

  • 果物
  • 甘い菓子パン(ジャムパン・あんパン・クリームパン等)
  • 麺類(そうめん・うどん等)
  • 菓子(まんじゅう・ようかん・大福等)
  • 清涼飲料水(コーラ等のジュース・栄養ドリンク・乳酸飲料等) など

野菜ジュースは栄養素が入っているため健康に良く、多くの患者様が飲んでいますが、血糖値を急激に上げやすくなるため注意が必要です。

お勧めの糖質(糖の吸収が遅い)

  • かぼちゃ
  • とうもろこし
  • 芋類(さつまいも、じゃが芋、里芋など)
  • 大豆以外の豆類(インゲン豆、小豆、おたふく豆など)
  • ご飯
  • パン
  • くり 等

その他、ミネラル・ビタミン・食物繊維を組み合わせ、食べ方や食べる順番を意識することで、血糖値のコントロールが可能です。

糖尿病治療中にお勧めの運動

糖尿病には運動が必要です。運動をすることによって糖分の吸収がスムーズになり、血糖値を下げるインスリンの効きが良くなります。その他、糖尿病になることで脆くなってしまう筋肉や骨などは、運動でカバーできます。糖尿病の運動には、「レジスタンス運動」と「有酸素運動」の2種類があります。
レジスタンス運動とは、筋力アップのためのトレーニング等です。週23日程度でよいのでしっかり行いましょう。有酸素運動は、いわゆるジョギングやウォーキングなどです。週35時間、30分行ってもらうことも重要です。
お勧めは水中歩行で、「レジスタンス運動」・「有酸素運動」の両方を賄える運動です。ケガも少ないため、高齢の患者様に対してもお勧めです。

糖尿病専門医が解説する
運動療法

医療機関の選び方と付き合い方

糖尿病は、一般の内科でも診察ができます。糖尿病に特化している内科クリニックもあるため、相談してみてください。
糖尿病は長く付き合う必要がありますので、症状が安定しているなら薬は多めに出してくれてたびたび通わなくていいようにしてくれるところが重要です。医療機関は、頻繁に通わせるところよりは、3ヶ月処方をしてくれるところがお勧めです。長く治療を続けるためにも、しっかりとしたサポートをしてくれる医療機関であることが重要です。

よくある質問

薬物療法ではなく、食事療法や運動療法で治療可能ですか?

病態にもよるため一概には言えませんが、ヘモグロビンA1cが7.0%以下なら薬は出さない場合が多いです。栄養を指導することでしっかり血糖コントロールができているようなら、薬なしで治療が可能です。ただし、ヘモグロビンA1c9.0%以上ならまず投薬を試してみましょう。はじめは薬が必要ですが、生活習慣の乱れを直して内服薬を減らすようにしましょう。

糖尿病治療のリスクを教えてください。

低血糖になると危険なため、正常の範囲内に留められるようにしましょう。

特に高齢者は血糖値をしっかりコントロールする必要がありますか?

患者様が高齢の場合は、低血糖を防ぐため血糖の治療を急がず、緩やかに血糖の治療を行います。ヘモグロビンA1c7.0%未満が設定されています。

  • ADLが低下している
  • 併存疾患がある
  • 認知障害がある

お医者さんにかからず、自分だけで糖尿病を治すことはできますか?

糖尿病は、完治することはできません。しかし、病状によっては薬なしで安定化ができます。ヘモグロビンA1c7.0%未満が目安となっていて、食事や運動での改善が見込めます。管理栄養士による生活習慣の改善が重要であり、病院によっては自力での状態もコントロールできる場合があります。

糖尿病が原因で腎臓が悪くなると聞きましたが本当ですか?

血糖状態が悪いものなら、腎臓が悪い影響を受けてしまいます。

当院を受診希望の方へ

糖尿病の治療の際は、管理栄養士がしっかり指導をして、全体の指揮を執っています。糖尿病の治療について困ったことがあれば、是非ご相談ください。