糖尿病は自力で治せる?糖尿病の病気・薬との付き合い方

糖尿病は自力で治せる?糖尿病の病気・薬との付き合い方糖尿病は、日々の生活に少し気をつけることで発症前と変わらない生活を送ることが可能です。血糖コントロールがきちんとできていれば、合併症を防ぐことができ、糖尿病自体の改善ができます。
ただし、生活する上で気をつけなければならないこともあるため、ご紹介します。

そもそも糖尿病を自力で治す方法はない

糖尿病は、例え数値が正常になったとしても完治したわけではありません。糖尿病になる理由は、インスリンが効きづらいか、インスリンの分泌量が少ないからです。そのため、血糖値が高くなり、血管にダメージがいきます。インスリンが分泌できなくなる理由は、以下の2つが挙げられます。

  • インスリンの一生涯での分泌量には限界がある
  • 糖尿病は膵臓の細胞が壊れることで起こる病気

1型糖尿病などは、インスリンを作り出すための膵臓にあるβ細胞が壊れてしまうことが原因とされています。これは免疫がβ細胞を敵だと判断して襲ってしまうからです。また、2型糖尿病でも、膵臓の働き過ぎによって細胞が壊れてしまう場合があります。その他、生きているうちに分泌されるインスリンの量が決まっていて、遺伝的要因でその量が少ないことも現任と考えられます。
糖尿病患者全体でも、1型糖尿病の患者様は約1割程度しかいません。残りは全て2型糖尿病であり、2型糖尿病の場合は診断された時点で、膵臓は半分しか機能していないことが多いです。β細胞が壊れている場合には復活することが難しく、膵臓は弱ったままになります。そのため、生活習慣を改善することでいったん血糖値が落ち着いても、生活習慣が元に戻ってしまっては、また血糖値が上昇します。また、インスリンはしっかり分泌されているのに脂肪が余分にあるために、インスリンの効きが悪いということも考えられます。例え痩せてもリバウンドしてしまえば、血糖値が高くなってしまうため注意が必要です。

糖尿病とどう付き合っていくか

糖尿病と付き合う上で、把握するべきポイントを知っておきましょう。ここでは、問題になるポイントについて詳しく解説します。

まずは身体の状態を把握する

糖尿病の治療を行うには、体がどのような状態なのかを把握しておく必要があります。血糖値が高くても体に異常が出ることがほとんどないので、血液検査などをして糖尿病かどうかを知ることができます。血液検査で分かるHbA1cは、1〜2ヶ月の平均的な血糖値を知ることができます。HbA1cは、すぐに反映されるわけではないため、例え生活習慣をきちんと改善できたとしても、結果が数値として表れるのは1〜2ヶ月後です。
その他、体重でも大雑把ながら血糖値の状態を把握することができるでしょう。体重が多いとインスリンが効きづらくなってしまうため、適正体重を維持することが大切です。コレステロール、肝機能、血圧、HbA1cなどを改善するためには、体重を3〜5%減らす必要があります。

糖尿病の検査

糖尿病の食事

HbA1c値を改善するためには、食事の時に血糖値が急上昇しない食べ方をする必要があります。ここでは、気をつけるべき点をお伝えします。

血糖値の上がりやすいものに注意する

血糖値が上がったり下がったりして振り幅が大きくなると、HbA1cが悪化します。血糖値が特に上がりやすい食べ物は、果物で、ジュースにも注意が必要です。ジュースにはブドウ糖加糖液が入っているため、砂糖がたくさん入っていて血糖値を急上昇させます。
ジュースは飲みすぎるとそれだけで糖尿病を発症することもあるほど、膵臓に大きな負担をかける飲み物です。スポーツドリンクを止めるだけで、HbA1cが正常になる方も多くいます。よほどハードな運動をするか、アスリートでなければ水分補給は水やお茶にしておきましょう。また、果物は血糖値を上げやすい食べ物であり、かなり糖分が含まれています。実際に、果物を減らすだけでHbA1cを低下させることも可能です。
糖質はエネルギーに変換できるため、体を動かすためには必要な栄養素です。糖質がなければ、体が栄養不足と勘違いしてしまい、うまく体を動かすことができなくなります。糖尿病の方であっても、糖質を全く摂取しないというわけにはいきません。
例えば、ご飯を食べる量を減らす、麺類とご飯を一緒に食べていたけどご飯を我慢する等といった工夫が大切です。その他、間食を止める、間食の量を減らすなども良いでしょう。
Hba1cの数値にはすぐには反映されないため、継続して続けることが重要になります。

血糖値を下げる
食べ物

糖尿病と運動

運動は血糖値を下げることができますが、効果がすぐに出る場合と少しずつ効果が出る場合があります。食事の後に血糖値が最も高くなる少し手前、1〜1時間半で運動をすることで、すぐに効果が実感できます。
運動は特に制限やしなければならないことがあるわけではなく、掃除や草むしりでも構いません。じわじわ来る効果は、約2日間効果が持続するのがポイントで、血糖値が下がりやすくなります。毎日どうしてもしなければならないというわけではなく、1日おきでも問題はありません。

血糖値を下げる運動

薬は一生飲み続けるのですか?

内服薬やインスリンは一度始めたら一生続けなくてはならないのか、と不安に感じる方もいます。1型糖尿病の場合は止めることができませんが、2型糖尿病の場合は、数値が回復すれば、生活習慣の改善だけで良くなる場合もあります。薬を使って膵臓を休ませることができれば、機能を回復する場合もあるからです。血糖コントロールが生活習慣の改善だけで足りない部分を薬で補うことで、生活の質の向上を見込めます。

将来、糖尿病を治す治療は出てくるのか

糖尿病を治す薬に関しては、1型糖尿病を治すためのものが研究されています。その他にも、以下のような研究が進められています。

  • 老化細胞を除去する治療ワクチンを開発し、糖尿病を治療する研究
  • IPS細胞から産生される膵島(インスリンが出る部分)を作り出す研究
  • ブタの膵臓を移植バイオ人工膵島移植

糖尿病は治療を受けることで、普通の生活が送れます

ウォーキング糖尿病はきちんと血糖コントロールをすることで、合併症を予防でき、通常の日常生活を送ることが可能です。当院では、管理栄養士と医師の協力の下、生活習慣の改善方法を提案し、血糖値を改善させ、糖尿病と上手に付き合っていくようにサポートさせて頂きます。体に違和感を覚えるという方は、お気軽にご相談ください。