新型コロナ感染症に対しての当院の取り組み方 | 佐藤内科クリニック

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2020.11.22

新型コロナ感染症に対しての当院の取り組み方

今年も早いもので、11月も終わろうかとしております。例年になく暖冬の日が続いております。この連休の日も大阪は晴天で心地いい秋晴れであります。しかし、大阪はもとより、日本中の皆様が新型コロナウイルスに日々おびえながら、心穏やかになる日々を待ちわびながら過ごされているかと存じます。当院におきましても、体調を崩され、いろいろな症状を訴えられ受診される患者さまが連日多くおられます。胃や腸が痛い、腹部膨満感、下痢、倦怠感、食べ物がつまる感じ、寝れない、寝ても疲れがとれない等々。当院では換気をするため、ドアを極力開放しており、そのため待合室が寒くございます。それにもかかわらず、長らくお待たせし、いたらぬ事多く大変申し訳ございません。この場をおかりしお詫び申し上げます。また、発熱(微熱、高熱問わず)、咽頭痛、咳といった、今までなら普通の風邪として、そのまま自宅で市販薬等にて済ませれていた方も、今年は数多く当方に受診して頂いております。言うまでもなく、皆様の一番の不安は「自分が新型コロナ感染症にかかったのではないか。家族、仕事の仲間にうつしたら大変だ」と思われ、受診される患者さまかと思います。まったくごもっともな事。引き続き、ご遠慮なく、いつでも我慢しないで、気軽に受診下さい。

当院ではそのような方々にどのような取り組みをしているかをここにご提示します。

発熱、倦怠感、咽頭痛、味覚、嗅覚異常等の症状でこられた方、あるいは、新型コロナ感染に対し不安感が強い方⇒まず、問診、診察を行う⇒次に採血検査を施行する。理学所見上、必要であれば胸部レントゲンも同時施行する⇒採血検査結果に基づいて下記のごとく、対処していきます。

①採血検査にて、白血球(WBC)、好中球(NE)が高いのであれば、これは細菌感染症の可能性が高い(つまり、新型コロナウイルスの可能性が極めて低い)⇒抗生剤の点滴、あるいは、抗生剤内服にて帰宅する。(むろん、胸部レントゲンにて明らかな肺炎像あれば、細菌性肺炎の可能性があるので、その時は病院に紹介し、胸部CT検査等をして、入院の必要性の判断をしてもらう)

②採血検査にて、白血球(WBC)が正常あるいは低下、かつ、単球(Mo)の上昇があれば、新型コロナ感染症を含めた何らかのウイルス感染症の可能性が高い⇒当院からPCR検査を施行している病院に同日紹介をする。(夜の時間帯であれば、病院の救急体制が少人数のため、状態が落ち着いている方であれば、翌朝に病院に行ってもらうように手配する)

この方式をとれば、例え、高熱の患者さまであろうが、採血検査をするだけでも、細菌性かウイルス性(つまり新型コロナ)かを判断でき、発熱=新型コロナ感染症と一元的に考えなくていいし、細菌感染が考えられればクリニックでも十分治療可能。かつ、病院勤務医の負担を最小限に減らす事ができる。もし、②であれば、むろん、新型コロナ感染症以外のウイルス感染症でも同様な採血検査結果がでるかもしれないが、しかし、早期に新型コロナの抗原検査、PCR検査をすることで患者さまの不安を取り除くことができるし、かりに新型コロナ感染症だったとしても早期の発見にてそのご家族、会社でのクラスターを抑え込むために有用であります。

クリニックでは新型コロナの検査(抗原、PCRを含め)をいろいろなご事情でできないところがあるのは十分承知。しかし、WBC、WBC分画、CRP検査機械のあるクリニックは多いはず。私は上記のような方法をとれば、患者さまに発熱等があった際に採血検査をするだけでも細菌感染症なのか新型コロナを含めたウイルス感染症かのすばやい判断をできると考えます。これからは、採血検査にて細菌感染者かどうかの判断を早期にすれば、発熱者はどんな人でもすべてPCRを受けずに済むし、経済的な負担、役所の負担はもとより、病院勤務医の負担を最小限に抑える事ができるのではないかと考えます。

最後に、TVをつければ、新型コロナの事ばかり。発熱、倦怠感、咽頭痛があれば、自分もコロナではないかと不安に思われる方、数多くおられるかと存じます。私も皆様と同じです。いつも、1日180名以上の多くの患者さまを診させて頂きながら、自分や頑張ってついてきてくれているスタッフが熱がでたらどうしようか、コロナに感染したら申し訳ないなと日々毎日、不安との闘いであります。不安は医療従事者も皆様もまったく同じです。

しかし、皆さん、過度に恐れないで下さい。しかし、マスク、換気、手の消毒は怠らずに。それでも発熱時あるいは熱がなくとも倦怠感や味覚、臭覚異常など、どんな些細な事でも不安な時には遠慮なく、我慢せず、迷わず受診下さい。上記のごとく、問診、採血検査、胸部レントゲン(特に採血検査を主体に)を施行し皆様方が安心できますように我々、日々精進し、努力を惜しみませんのでいつでも気軽にご相談下さい。

いわいる、第3波をみんなでのりきりましょう。今が辛抱のときです。 医療法人 佐藤内科クリニック 理事長 佐藤公昭

 

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