コロナ感染に対してクリニックの取り組み方(医学的根拠をもとに) | 佐藤内科クリニック

新着情報

2020.05.07

コロナ感染に対してクリニックの取り組み方(医学的根拠をもとに)

コロナ感染症に対し、私、佐藤が考えている事をお話しいたします。このまだまだ解明できていないウイルスに対し、即時にできる確定診断、確立された治療、ワクチンもない現在、多くの皆様方は日々不安に暮らされている事でしょう。特に、ご高齢の方、基礎疾患のある方、あるいはそのご家族は毎日が不安との戦いかと存じます。私自身も皆様と同様にいつも不安な日々を過ごしております。診察中、マスクの着用、頻回なる消毒はかなり徹底しておりますが、それでも日々の診療の中で不安を感じずにはおられません。同様にクリニックのスタッフもまたしかりです。
4月のはじめから、例えば、倦怠感が継続する、夜になると微熱がでる、何となく喉の痛みがある、呼吸が乱れる、何となく息が苦しい、何となく胸痛がするなどの症状があり、コロナ感染かどうかが心配ですと言って受診して頂く患者さまが明らかに増加しております。当然、我々はそのような症状の患者さまに対し、まずは何らかの感染症(コロナ以外も含め)、肺疾患、心疾患を鑑別して適切な対応をする大きな責務があります。

まずはすぐに抗原検査を施行し、コロナ感染症がどうかを判断いたします。抗原検査で陰性判定があった場合は、PCR検査を実施して、最終的に診断いたします。コロナ感染症やインフルエンザではないのに感冒症状がある際は、院内にある採血検査にて、CRP、単球(Mo)などが増加していないかを確認します。CRPが上昇していたとしても、WBC、好中球(NE)も同時に上昇していれば、確かに感染症ではありますが、これはウイルス性ではなく、細菌性でありますから抗生剤でよくなりますと言えます。

これは、あくまでわれわれクリニック受診の患者さまについてだけのデータではありますが、前述のごとく①倦怠感、②夜になると平熱よりもやや高い微熱(36℃後半から37℃前半)がでます、③何となく息苦しい、胸痛がする と言って受診される患者さまの多くは、採血検査でもまったく異常所見がない方が圧倒的に多いのです。つまり、この症状はコロナに対する恐怖やストレス、不安症が関与していることがわかってきました。心因性の発熱(ストレス、自律神経の乱れからくる発熱(特に夜になると出る微熱))、同じく不安、ストレス、自律神経の乱れからくる心因性の咳、自律神経の乱れからくる胃食道逆流現象に伴う胸痛、喉の違和感が出現するといった事例が多く起きている事がわかりました。

元来、私たち臨床医の役目ことに開業医の役目は病気そのものを早期に発見し、早期に治療することはもちろんですが、上記のごとく、適切なる客観性のあるデータを患者さんに示し、データからコロナ感染症ではないですよ、安心してくださいと伝え、不安から解放して差し上げる事も、大きな役目かと存じます。繰り返しになりますが、未知のウイルスに対する恐怖、不安、ストレスは皆様の日常を脅かしておられることでしょうが、それは私どもも全く同じ事。
当院では、不安感をなくすために医学的根拠を求めながら最善を尽くします。治療薬とワクチンができるまで、一緒にがんばりましょう。

医療法人 佐藤内科クリニック 院長 佐藤公昭

(まとめ) 

いろいろな報道でいわれているような自覚症状が気になったとき、まずは、慌てず当院に相談をして下さい

①まずは院内にて抗原検査を行い、陰性の場合はPCR検査まで実施しコロナウイルスかどうかを判断する

②院内採血検査にて、CRP、単球(Mo)の上昇がなくば、自律神経の乱れ、ストレスが症状の原因(⇒安定剤や漢方薬、胃薬などにて症状を取り除く。あるいは、安心して日常の生活にもどってもらう)

③院内採血検査にて、CRPが上昇していても、WBC(白血球)、NE(好中球)も同時に上昇していれば、コロナを含めたウイルス感染ではなく、細菌性感染の可能性が高く、抗生剤にて対応。

外来・検査希望の方へ TEL.06-6353-3888
求人のご案内
一番上に戻る
外来・検査希望の方へ