痛風(足の親指のつけ根、足関節、足の甲、アキレス腱のつけ根、膝関節、手関節にも激痛発作)|大阪市北区天神橋の医療法人佐藤内科クリニック

痛風

痛風

痛風は高尿酸血症によって血液に含まれる尿酸という成分が結晶化し、それが足指の関節などにたまって激しい痛みを起こしている状態です。高尿酸血症は、痛風発作を起こすだけでなく、尿路結石や腎機能障害などにつながる可能性があります。痛風発作を起こして高尿酸血症であることがわかったら、痛みを解消させる治療だけでなく、高尿酸血症の治療もおこない、正常な尿酸値をキープするようにしましょう。
痛風発作は最初に、足の親指の付け根に起こるケースがほとんどです。赤く腫れて、風が吹いただけで痛いといわれるほど激しい痛みを起こします。突然発症して歩行がままならない状態が数日続き、痛みは1週間から10日程度で治まっていきます。適切な治療を受けないとこうした発作を不定期に起こし、足首や膝、手の関節などに症状が広がっていくこともあります。ただし、高尿酸血症の状態が続いても痛風発作を起こさないこともあります。また、急激に尿酸値が変動することが痛風発作につながります。そのため、尿酸値のコントロールは慎重に行っていく必要があります。激しい運動やストレス、肥満で発症するリスクが高まるとされて、男女比では9割以上を男性が占めます。
当院では、痛風の痛みを緩和させる治療、痛風発作の原因となる高尿酸血症の治療を行っています。痛風発作を起こしたことがある方、足指に違和感がある方、健康診断で高尿酸血症を指摘された方は、お気軽にご相談ください。

原因

痛風発作は、血液中の尿酸値が高い高尿酸血症が原因で起こります。尿酸値は遺伝や環境、食生活などの影響によって変動し、7.0mg/dLを超えると高尿酸血症と診断されます。尿酸値が高い状態が続くと、過剰な尿酸が結晶化して関節にたまり、それによって激しい痛みを生じます。発症のきっかけは、暴飲暴食・ストレス・激しい運動があり、こうした行動は急激な尿酸値の上昇につながります。血液中の尿酸は、プリン体という物質によって上昇します。

治療法

痛風発作が起きている際には、痛みを緩和させるために非ステロイド系の消炎鎮静剤といった痛風発作治療薬を処方しています。痛風発作が起きていない高尿酸血症の治療では、血液中の尿酸を減らす薬を処方しますが、急激な尿酸値の低下も痛風発作につながる可能性があるため慎重に治療しています。水分をたくさん摂取するように心がけてください。
高尿酸血症には、体内で生成される尿酸の量が過剰な尿酸合成過剰型、体内から排泄される尿酸が低下する尿酸排泄低下型、両方が合併する混合型があります。当院ではこうしたタイプを見極めて、それぞれに合わせた治療を行っています。

タイプ別にみる薬物治療法

尿酸合成過剰型 アロプリノールという尿酸合成阻害薬によって、尿酸の合成を減らします。
尿酸排泄低下型 プロベネシドという尿酸排泄促進薬によって、尿酸の排泄を促進します。
混合型 尿酸合成阻害薬と尿酸排泄促進薬を併用した治療を行います。

予防

尿酸は体内で生成される物質であり、プリン体の摂取によって過剰になりやすいため、食生活を中心にした生活習慣の改善が不可欠です。

痛風を予防するために

  1. 食生活改善
    ホルモンなどの内臓、ウニなどの魚卵、魚の干物といったものはプリン体を多く含むため控えます。
    また肥満の解消や予防も重要です。ビールはプリン体が多いことが知られていますが、アルコールは体内で分解されると尿酸を生成します。ビールに限らず、お酒は控えめにしてください。
    アルカリ性食品は尿酸を溶かす効果を期待できるため、積極的にとるようにします。
  2. 水分摂取
    尿酸の排泄を促進するためには、十分な水分摂取が不可欠です。1日2ℓの水分摂取によって尿量を増やし、尿酸値を下げましょう。
  3. 軽い運動
    激しい運動は体内の尿酸値を上昇させてしまうため逆効果です。軽い運動を習慣付けて、適正体重を保ちましょう。
  4. ストレス解消
    尿酸値はストレスの影響を受けると考えられています。過労や睡眠不足を避け、オンとオフを上手に切り替えてストレスを減らしましょう。
外来・検査希望の方へ TEL.06-6353-3888
求人のご案内
一番上に戻る
外来・検査希望の方へ